高校には、困りごとを抱えながら、それをうまく言葉にできずにいる生徒がいます。自分の得意と苦手を知ること、困ったときに「助けてほしい」と伝えること、先の見通しを持って動くこと。そのための道具として、高校生と、そばにいる先生のためのアプリを27本作りました。
どれも授業アプリライブラリから無料で使えます。インストールも登録もいりません。高校の通常の学級、通級による指導、特別支援学校の高等部での利用を想定しています。
使う前に
- 入力した内容は外に送られません。使っている端末のブラウザの中だけに保存されます。
- 学校の共用のタブレットやパソコンでは、「この端末に残す」のチェックを外して使ってください。外し忘れたときは、使い終わったあとに「すべて消す」で消せます。
- すべてのアプリに、ふりがなと読み上げがついています。読み上げは端末の中の声だけを使います。
- 診断や判定のためのものではありません。本人が自分で選び、先生と話すきっかけにするための道具です。
こんなときに、このアプリ
- まず自分のことを知るところから始めたい:じぶん気づき+よさシート/わたしの学び方レーダー/よさ発見ノート
- 教室にいるのがつらい・気持ちが崩れやすい:相談・休憩サインカード/気持ちの温度計
- 音や光、人の多さなど、感覚の苦手がある:感覚プロフィール&対処カード
- 提出物や予定の管理が苦手:提出物・やることマネージャー/今日の見通しスケジュール
- 欠課が増えてきた:単位・進級の見通しボード
- 生活リズムが乱れがち:24時間テーブル
- 文章を読む・書くのが苦手:読みやすくリーダー/記述問題ビルダー
- 進学や就職の前に、配慮の伝え方を準備したい:わたしのトリセツ/大学・職場とのちがいナビ+相談先メモ/関わり方・働き方スライダー
- 企業実習・職場体験の前後に:実習ふりかえり+働く準備チェック
- トラブルのあとに、落ち着いてふりかえりたい:できごとふりかえりシート/こんなときどうする?シミュレーター
- 校内で支援を考えたい(先生):気づきメモ→気づきシート/気づき→仮説→手立てボード/事例研修キット
- 授業をわかりやすくしたい(先生):授業のUDセルフチェック/声かけ言い換え辞典/授業進行ボード
自分を知る
得意なこと・苦手なこと・自分に合うやり方を、本人が自分で見つけるためのアプリです。
じぶん気づき+よさシート生徒が使う勉強・人との関わり・生活の33の項目に答え、困りやすいことと自分のよさを1枚のシートにします。先生の見方と並べることもできます。開く ➜わたしの学び方レーダー生徒が使う「聞く・見る」「写す・くり返す」「話す・考える」の3つの場面が、教科ごとにどのくらいやりやすいかを図にし、自分に合う学び方と工夫を見つけます。開く ➜よさ発見ノート生徒が使う毎日の「できたこと」をひとことで記録し、そこから見える自分のよさを集めます。面談や進路の自己PRに使えるレポートになります。開く ➜関わり方・働き方スライダー生徒が使う人との関わり方や作業の進め方の14組で、自分はどちらに近いかを選びます。どちらも正解。力を出しやすい環境をまとめます。開く ➜
伝える・気持ちを整える
困ったときに助けを求めたり、気持ちが崩れる前に手を打ったりするためのアプリです。
わたしのトリセツ生徒が使う苦手な場面で「こうしてもらえると助かります」を伝えるための、自分の取扱説明書とセリフを作ります。高校・進学先・職場で使えます。開く ➜相談・休憩サインカード生徒が使う「少し休みたいです」「あとで相談したいです」などのカードを画面いっぱいに出し、見せるだけで先生に伝えられます。開く ➜気持ちの温度計生徒が使ういまの気持ちの高ぶりやしんどさを1〜10で記録し、段階ごとのサインと落ち着くための対処を前もって決めておきます。開く ➜感覚プロフィール&対処カード生徒が使う音・光・におい・人の多さなど8つの感覚の苦手と好きを整理し、周りの人に渡す説明カードを作ります。開く ➜
見通しを持つ
提出物・予定・単位・生活リズムを見える形にして、先の見通しを持つためのアプリです。
提出物・やることマネージャー生徒が使う課題を期限の近い順に並べ、大きな課題は小分けにします。出せなかったときの工夫と、先生への相談のセリフも出ます。開く ➜今日の見通しスケジュール生徒が使ういつもの時間割から今日の流れと次の予定を大きく表示します。教室や先生が変わる日は、その変更を目立たせます。開く ➜単位・進級の見通しボード生徒が使う欠課時数と上限から「あと何時間までなら大丈夫か」を色とバーで示し、早めに相談するきっかけにします。開く ➜24時間テーブル生徒が使う1日の時間の使い方を24時間の円グラフにし、睡眠や自由時間を確かめて「理想の1日」と比べます。開く ➜
授業・学習
読む・書く・授業の流れ・実習の手順のわかりにくさを軽くするアプリです。授業進行ボードと実験・作業レシピカードは、先生が操作してクラス全員に見せて使います。
授業進行ボード授業で映す授業の流れと残り時間を教室のモニターに大きく映し、いま何をする時間かを全員にわかる形で示します。開く ➜読みやすくリーダー生徒が使う文章を貼り付けると、文字の大きさ・行間・区切り・色を自分に読みやすい形に整えます。1文ずつ表示や読み上げも使えます。開く ➜記述問題ビルダー生徒が使うキーワード → 短い文 → 型に並べる、の順に、記述問題や小論文を組み立てます。字数や文末も確かめられます。開く ➜実験・作業レシピカード授業で映す実験や実習の手順を1枚ずつ大きく示し、タイマーで進めます。班の役割はくじで決めて交代できます。開く ➜
生活・進路
困った場面での行動、トラブルのふりかえり、卒業後の生活や働くことの準備のためのアプリです。
こんなときどうする?シミュレーター生徒が使う電車が止まって遅れそう、頼まれごとを断りたいなど12の場面で行動を選び、その結果と伝わりやすい言い方を確かめます。開く ➜大学・職場とのちがいナビ+相談先メモ生徒が使う高校と大学・専門学校・職場とのちがいをカードで知り、進学先や就職先の相談窓口と、最初に伝えることをメモします。開く ➜実習ふりかえり+働く準備チェック生徒が使う働く準備を4段のピラミッドでふりかえり、実習先の評価と並べて、よかったことと次の目標を決めます。開く ➜できごとふりかえりシート生徒が使うトラブルのあと、落ち着いてから先生と一緒に、責めずに順番にふりかえります。流れ図と「次はこうする」ができます。開く ➜余暇デザイン生徒が使うやってみたいことのリストから、自由な時間の過ごし方を探し、記録して、1か月の余暇プランを作ります。開く ➜
先生のためのツール
校内で気づきを集め、仮説を立て、授業や声かけを見直し、計画と引継ぎにつなげるための、先生用のツールです。
気づきメモ→気づきシート先生用教科担任や担任の気づき(事実・よかったこと・うまくいった手立て)を付箋の形で集め、生徒ごとの気づきシートにまとめます。開く ➜気づき→仮説→手立てボード先生用気になる行動の背景に仮説を複数立て、手立ての優先順位・担当・見直しまでを、ケース会議用の1枚にまとめます。開く ➜授業のUDセルフチェック先生用8つの観点・48項目で自分の授業を点検し、手間の少ない工夫から「まず1つ」を選んで試します。開く ➜声かけ言い換え辞典先生用伝わりにくい声かけを、行動しやすい言い方に言い換えた67例。職員研修で使える練習モードつきです。開く ➜事例研修キット先生用校内の参加型の事例研修を、進行タイマー・役割くじ・付箋ボードで進めます。開く ➜個別の計画・移行引継ぎシート先生用状況の把握から個別の指導計画・教育支援計画、進学先や就職先への引継ぎまでを、同じ観点で一続きに整理します。開く ➜
迷ったときの、はじめの3本
- 生徒と一緒に始めるなら:じぶん気づき+よさシート → わたしのトリセツ → 相談・休憩サインカード。自分を知り、伝え方を準備し、困ったときに使えるカードを用意する流れです。
- 先生方で始めるなら:気づきメモ→気づきシート → 気づき→仮説→手立てボード → 個別の計画・移行引継ぎシート。気づきを集め、手立てを考え、計画と引継ぎにつなげる流れです。
アプリどうしのつながり
- じぶん気づき+よさシートやよさ発見ノートで見つけた「よさ」は、わたしのトリセツにコードで読み込めます。
- わたしの学び方レーダーのまとめは、わたしのトリセツに写して使えます。
- 個別の計画・移行引継ぎシートの引継ぎの項目は、わたしのトリセツとそろえてあります。本人のトリセツと一緒に、進学先や就職先へ渡せます。
- 気づき→仮説→手立てボードの手立ての候補には、相談・休憩サインカードや提出物・やることマネージャーなど、生徒用のアプリを使った手立ても入っています。
アプリはすべて、下の授業アプリライブラリから使えます。「こんな場面で使えた」「ここが使いにくい」といった声も、ぜひお寄せください。


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