あいちゃんファイルのダウンロード

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ツール作成の着想
特別支援教育においては下記の点を考慮することが必須です。
- 障害の状態を含む個々の児童生徒の実態
- 現在の生活にあるニーズ
- 将来の生活を想定したニーズ
- 学習指導要領に示された目標・内容
もちろん学習指導要領に示された各学年段階の標準的な内容や時数は参考にします。
加えて、個々の実態・ニーズに応じて諸々のことを判断・決定していきます。
人生の中の貴重な機会ですから、その機会は有効活用しなければなりません。
したがって、個々の実態やニーズに応じるとはいえ、判断の根拠となる情報、拠り所となる指針(長期的・短期的)を明確にし、情報を共有化して、関係者みんなで目標に向かっていけるようにすることが大切です。
従来から、判断根拠となる情報や指針を明記した指導計画は作成されてきました。
その一方で、下記のような課題に対応する必要性が生じてきました。
- ニーズの多様化
- 業務の多用化
- 知識や経験の違い
- 働き方改革(業務効率化)

私たちは、上記の課題を解決するためのアイデアとしてデジタルツールの作成に着目しました。
「あいちゃん」名前の由来
ツールの名前については、深く考えすぎれば考えすぎるほど親しみにくい名前になりそうだったので直感的に決めました。
「あいちゃん」は「AIちゃん」です。
なぜ「AI」かということについてお話しします。
本ツールはチェックリストから項目を選択する形で実態把握と目標設定が進んでいきます。
このチェックリストの項目は生成AIを活用することによってその素案が作成されています。
また、ブラッシュアップについても生成AIを積極的に活用していく方針があります。
生成AIの活用 & 親しみやすい名前 = あいちゃん
この名前はいつだって変わりうるし、この作成の仕方で新たに作ったツールについては、作成者がその都度、親しみを込めて好きな名前をつけていただいたらいいと思います。

現場のニーズに応じて改変しやすい、変幻自在の「あいちゃん」です。

変幻自在の裏側は、別の機会に紹介いたします!
「あいちゃん」が解決してくれる課題
「あいちゃん」が解決してくれる課題は概ね以下の通りです。
- 経験・知識の違いによる実態把握の視点の違いを、ある程度そろえられる
- オリジナルのチェックリストは視点の偏りが生じやすい
- 目の前のできないことばかりに注目してしまう
- リストアップした課題が多くなりすぎてまとめられない
- 余裕をもって作業時間をとりにくい(時間的なコスト)
- キーボード入力に時間・労力がかかる(労力の面でのコスト)
- チェックリストは学校種・障害種などに応じて柔軟に改変したい
- 文章表現や語彙量の違いによって主旨が伝わらない・引き継げない
- 指導計画作成後に見直す余裕がない

時間的・労力的な面でのコストを削減することで
- 個別のオーダーメイド
- 授業展開のアイデア出し
- 教材のアイデア出し
など、より良い授業づくりのために時間とエネルギーを使うことができるようになります💡
ツールの構成と指導計画作成プロセス
「あいちゃん」はMicrosoft Excel、Googleスプレッドシートで作られています。
その理由は次のとおりです。
- 特別な開発環境が不要だから
- 学校の中に新しいアプリを導入しなくてすむから
- ファイルの共有が簡単だから
- 仕組みを理解できる先生が自由に改変できるから
「あいちゃん」は複数のシートで構成されています。
- メインシート(いわゆるホーム画面)
- 自立活動6区分27項目のチェックリストシート(各区分1シート)
- 指導すべき課題の整理
- 指導計画




各シートにある機能は下表のとおりです。
シートの名前 | 主な機能 |
メインシート | ✅ツールのホーム画面に該当 ✅シートを探す手数が省ける |
6区分27項目のチェックリスト(6ページ) | ✅チェックリストの項目は特別支援学校学習指導要領解説自立活動編の情報を参考に、生成AIによって素案を作成。 ✅優先度を考慮し、指導内容を焦点化するために「必要度」をA>B>Cの段階設定で入力することができる。 |
指導すべき課題の整理 | ✅指導すべき課題の整理のシートには、チェックリストの中で必要度をAと評価した項目が集まる仕組みになっている。 ✅さらに、このシートの中で指導する項目に☑️をすると、指導計画のページに反映される仕組みになっている。 |
指導計画 | ✅各区分の枠内に示された課題を踏まえ、目指す姿(長期目標)を設定 ✅具体的な指導内容・指導場面・手立てを考案 ✅関連する区分に☑️をつける。 ✅指導後に「評価」と「次年度に向けた引き継ぎ」へ入力する |
試用して感じたメリット・デメリット

「あいちゃん」を試用してみて感じたメリット・デメリットは次のとおりです💡
- とにかく省エネ💡
✅一番大事な「指導場面」「手立て」を考案して書くときに心身ともに余裕がある。
✅体力面の省エネ:空白に入力する場合と比べてタイピング回数が圧倒的に減る
✅心理面の省エネ:既存の項目の選択から作業スタート
✅見直す余裕:批判的に見直すエネルギーがある - 個別のオーダーメイドに注力できる💡
✅60%の完成度のものがあっという間にできる
✅余力を使って、扱いたい課題が忘れられていないか見直す
✅チェックリストの文言をしっくりくる言葉に変える
✅余裕をもって指導場面や手立て、評価方法を考えられる - 自分で改変できる
※エクセルやスプレッドシートに詳しい場合
- 知識や経験が豊富な熟練の先生にとっては不足を感じる可能性
✅チェックリストの文言を整えたくなる
✅チェックリストの項目を入れ替えたくなる
✅もっと自由度が欲しいと感じる - 障害種に特化したい場合に不足を感じる可能性
✅チェックリストの項目は開拓・改善の余地あり💡

チェックリスト項目は、自分で書き加えたり修正することもできます。
ツールを改善して、先生たちが仕事をしやすくすることも可能です💡

希望があれば遠慮なくお問い合わせください。
学校の実態に応じたオーダーメイトができます👍
成長可能性を秘めたツールです!
- Googleスプレッドシートの共有機能を使って、複数の先生で一斉に作業ができる
- 共有ドライブを活用することでデータベース化ができる
特別支援学校全体で仕組みを作って使用することも可能です。
もちろん、特別支援学級の先生が個人的に使うこともできます。

情報を集合させることができれば、既存のアイデアを改善してくことが授業作りの中心になるかもしれません💡

「誰のどのツールが正しい」ということではなく、
- 学びが大きい授業が計画できる
- 良い引き継ぎができる
そういう機能を果たせるように柔軟に改変していきたいと思っています💡
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