
8月28日の記事「【緊急特集】Gemini の「Gem」が終了します 先生方が今すべきこと、これからの使い方」で、Gem 終了の予告がアプリ内から見つかったことをお伝えしました。
その後、2026年9月30日、Google が Gem の終了とスキル(Skills)への移行を正式に発表しました。
結論から言うと、学校アカウントで Gem を使っている先生は、急いで何かをする必要はなくなりました。 8月の時点で想定していたよりも、ずっと穏やかな移行になっています。
ただし、公式発表を読み込むと、見落とすと困る落とし穴がひとつあります。 特に、同僚から共有してもらった Gem を使っている先生、校内に Gem を配っている先生には関係の深い話です。
この記事では、正式発表で何が決まったのか、前回の記事から何が変わったのか、そしてこれから何をすればよいのかを、順を追って説明します。
この記事の要点
① 学校アカウント(Google Workspace for Education)の Gem は、2027年6月1日以降に終了します。それまでは今までどおり使えます
② 終了時には、Gem は自動でスキルに移行されます。消えてなくなるわけではありません
③ ただし移行後のスキルは「無効な下書き」の状態で、作成した本人が有効化しないと、誰も使えません
1. 何が正式に決まったのか
Google の公式発表
9月30日、Google は次の3か所で Gem の終了を発表しました。
- Gemini アプリのヘルプ「About the transition from Gems to skills」(Gem からスキルへの移行について)
- Google Workspace 管理者向けブログ「Workspace Updates」
- Google 公式ブログ「The Keyword」
9月27日ごろからは、Gemini アプリの Gem 管理画面にも移行を知らせるバナーが表示されています。
8月の記事の時点では、アプリの内部に埋め込まれていた文言が見つかっただけで、Google は何も発表していませんでした。今回は Google 自身による正式な発表です。 前回の記事で「未確定」としていた部分の多くが、これで確定しました。
アカウントの種類によって、時期が大きく違います
今回の発表で最も重要なのは、アカウントの種類ごとに終了時期が分かれたことです。
| アカウントの種類 | Gem が終了する時期 |
|---|---|
| 個人の Google アカウント(@gmail.com など) | 2026年11月17日から自動移行 |
| Google Workspace(企業・非営利団体) | 2027年3月1日以降 |
| Google Workspace for Education(学校) | 2027年6月1日以降 |
学校から配られている Google アカウントは、ほとんどの場合、一番下の「Google Workspace for Education」にあたります。学校アカウントの Gem は、少なくとも2027年6月1日までは使い続けられます。
なお、Workspace 向けの公式ブログでは、日付が「No sooner than June 1, 2027」(2027年6月1日より早くはならない)と書かれています。6月1日ぴったりに終わるという意味ではなく、それより前に終わることはない、という意味です。実際の日付は、今後あらためて案内されます。
8月の記事からの変更点
前回の記事でお伝えした内容のうち、次の点が変わりました。前回の記事をお読みいただいた先生は、この表だけでもご確認ください。
| 8月28日の記事 | 正式発表(9月30日) |
|---|---|
| 10月20日に終了する予告がある | 個人は11月17日。学校アカウントは2027年6月1日以降 |
| Google の公式発表はまだない | 公式ヘルプ・公式ブログで発表済み |
| 期限を過ぎると、指示文を読み出せなくなる | 自動でスキルに移行される(指示文・ナレッジファイルも引き継がれる) |
| スキルを使うには有料契約(Google AI Pro/Ultra)が必要 | スキルは無料で使える(有料が必要なのは「Gemini Spark」という別の機能) |
| 学校アカウントではスキルを使えない | 学校アカウントでも使えるようになる(10月13日から順次提供) |
前回の記事では「今日か明日のうちに保存を」とお願いしました。結果として、学校アカウントについては、そこまで急ぐ必要はありませんでした。確定していない情報をもとに急かす形になったことをお詫びするとともに、保存しておいていただいたデータは、この後の「点検」や「作り直し」で必ず役に立ちますので、そのままお手元に残しておいてください。
2. 学校アカウントのこれからの日程
Google Workspace for Education(学校アカウント)について、公式に示された日程を時系列で整理します。
| 時期 | 起きること |
|---|---|
| 2026年10月13日〜11月中旬 | Gemini アプリで「スキル」が順次使えるようになる。この期間は、Gem とスキルの両方を使える |
| 2026年11月17日 | Gem の入り口が、Gemini アプリの「設定」の中に移動する。作成・編集・利用は、引き続きできる |
| 2027年春ごろ(予定) | 自動移行の詳しい手順が、移行開始の30日以上前に管理者へ案内される |
| 2027年6月1日以降 | Gem の作成・編集・利用ができなくなる。残っている Gem は、スキルに自動移行される。Google Classroom や、Gemini と連携した学習管理システム(LMS)からも Gem が削除される |
11月17日の「設定への移動」に注意
11月17日を過ぎると、画面の左側にあった Gem の一覧が、Gemini アプリの「設定」の中に移ります。Gem が消えたわけではありません。
「いつもの場所に Gem がない」と驚く先生が出てくると思います。校内で Gem を使っている先生がいる場合は、あらかじめひとこと伝えておくと安心です。
Google Classroom で Gem を使っている先生へ
Google Classroom では、先生が作った Gem を児童生徒に割り当てられる機能がありました。この Gem も、2027年6月以降に Classroom から削除されます。
Google は、代わりの機能として「Gemini ノートブック」(提供中)と「ガイド付き学習(Guided Learning)」(Classroom で近日提供)を案内しています。教育機関向けの移行ガイド(PDF)も用意されていますので、Classroom で Gem を使っている先生は、情報担当の先生と一緒にご確認ください。
3. 【重要】自動移行の落とし穴
今回の発表で「自動で移行される」と聞くと、何もしなくてよいように思えます。作った本人にとっては、おおむねその通りです。 ただし、Workspace 管理者向けのヘルプには、次のように書かれています。
Migrated Gems are listed in the creator’s skills list as inactive drafts.
(移行された Gem は、作成者のスキル一覧に「無効な下書き」として表示されます)
さらに、作成者が内容を確認して有効化するまで、そのスキルは使うことも共有することもできないとされています。
何が起きるのか
具体的に考えてみます。
A先生が「指導計画の下書き Gem」を作り、同じ学年のB先生・C先生に共有していたとします。
- 2027年6月以降のある日、A先生の Gem がスキルに自動移行されます
- 移行されたスキルは、A先生のスキル一覧に「無効な下書き」として入ります
- A先生が有効化するまで、B先生・C先生はそのスキルを使えません
- A先生が有効化すれば、元の共有設定が引き継がれ、B先生・C先生も使えるようになります
ここで問題になるのは、A先生が有効化しなかった場合です。
- A先生が移行に気づいていない
- A先生がすでに転勤・退職している
- A先生が、自分では使っていない Gem のことを忘れている
こうした場合、B先生・C先生が使っていた Gem は、移行したその日から使えなくなります。 作成者のアカウントが削除されていれば、有効化できる人は誰もいません。
特別支援教育の現場では、ひとりの先生が作った Gem を校内・地域で共有して使う、という形がよく見られました。「共有してもらった Gem」ほど、止まりやすいという点は押さえておいてください。
引き継がれるもの
一方で、有効化さえすれば、中身はかなりの部分が引き継がれます。管理者向けヘルプによると、次のものがそのままスキルに移ります。
- Gem の名前
- 説明
- カスタム指示(指示文)
- アップロードしたナレッジファイル(対応している形式のもの)
- Google ドライブの権限と共有設定
なお、GitHub から取り込んだファイルは、現時点ではスキルに対応していません。
スキルでは、まだ使えない機能があります
公式ヘルプによると、Gem で使えていた次の機能は、現時点ではスキルで使えません。
- Canvas(スライドや文書、簡単なアプリを作る機能)
- Deep Research(詳しい調査をする機能)
- 動画の作成
- 音楽の作成
- ガイド付き学習
また、次の機能は「今後数週間のうちに対応する」とされています。
- ほかの人との共有
- Google ドライブからのファイル追加
- Gemini ノートブックの読み込み
Canvas で教材やスライドを作らせる Gem を使っている先生は、特にご注意ください。 2027年6月までに Canvas に対応する可能性は十分ありますが、対応時期は示されていません。スキルに移行した直後に、これまでと同じ動きをしない可能性があります。
4. 「スキル」とは何か
Gem との違い
スキルは、Gem と同じく「あらかじめ指示を書いておき、繰り返し使う」ための仕組みです。役割はほぼ同じですが、使い方が少し違います。
| Gem | スキル | |
|---|---|---|
| 呼び出し方 | 画面左の一覧から選ぶ | チャット欄で「/(スラッシュ)」を入力して選ぶ |
| 使う場面 | その Gem 専用の会話を始める | 普段の会話の途中で呼び出せる |
| 作り方 | 画面で指示を入力 | 画面で指示を入力、またはファイル(SKILL.md)をアップロード |
| 上限 | — | 同時に有効にできるのは100個まで(作成数は無制限) |
| 料金 | 無料 | 無料 |
「会話の途中で、必要なときだけ呼び出せる」のがスキルの特徴です。たとえば、おたよりの文案を相談している途中で「/敬語チェック」のように呼び出す、といった使い方ができます。
「スキル」は2種類あります
ここは少しややこしいのですが、Google の「スキル」には2種類あります。
| Gemini アプリのスキル | Workspace のスキル | |
|---|---|---|
| 使う場所 | Gemini アプリ(gemini.google.com) | Gmail・ドキュメントなどの中の Gemini、Workspace Studio |
| 学校アカウント | 使える(10月13日から順次) | 「Google AI Pro for Education」の追加契約がある場合のみ |
| Gem の移行先 | こちらに自動移行 | 自動移行されない |
この2つは連動していません。 片方で作ったスキルは、もう片方には表示されません。
多くの先生にとって関係があるのは、左側の「Gemini アプリのスキル」です。Gem を普段 gemini.google.com で使っている先生は、左側だけ覚えておけば大丈夫です。
5. 先生方がこれからすること
時期ごとに整理します。急ぐものはありません。 できるところから、少しずつ進めてください。
今〜11月:保存と点検(前回の記事のとおり)
前回の記事でお願いした「Gem の中身の保存」は、引き続きおすすめします。理由は3つです。
- 自動移行が、すべての Gem で完全にうまくいくとは限りません
- Canvas などを使う Gem は、移行後に同じ動きをしない可能性があります
- 共有してもらった Gem は、作成者の事情で止まる可能性があります
保存の方法は、前回の記事で紹介した2つがそのまま使えます。
- 方法1:Google Takeout で一括書き出し(takeout.google.com で「Gemini」だけを選んでエクスポート)
- 方法2:Gem の編集画面から、指示文を1つずつコピー
あわせて、指示文の点検(児童生徒の実名を入力させる設計になっていないか、診断名を推測させる記述がないか、など)も、この機会にお願いします。点検の観点は、前回の記事の「3. 保存したら、中身を読んでみてください」をご覧ください。
10月中旬〜11月:スキルを試してみる
10月13日から、学校アカウントでも順次スキルが使えるようになります。すべての先生に行き渡るのは11月中旬の予定です。
使えるようになったら、よく使う Gem をひとつ選んで、スキルとして作り直してみてください。
- gemini.google.com を開きます
- チャット欄に「/」を入力し、スキルの追加(作成)を選びます
- 保存しておいた Gem の指示文を貼り付けます
- ナレッジファイルがあれば、アップロードします
- 名前を付けて保存し、「/スキル名」で呼び出せるか確かめます
2027年6月まで Gem は使えますので、しばらくは Gem とスキルを併用しながら、使い勝手を比べてみるのがよいと思います。
今のうちに:共有してもらった Gem の「作成者」を確認する
3章でお伝えした落とし穴への備えです。
- 普段使っている Gem のうち、ご自身が作ったものではない Gem を書き出してください
- それぞれ、誰が作ったのかを確認してください
- 作成者が転勤・退職している、または連絡がつかない Gem は、中身を保存して、ご自身でスキルとして作り直しておくのが確実です
共有された Gem は、Gem の一覧から「コピーを作成」できる場合があります。コピーできれば、ご自身の Gem として中身を確認・保存できます。できない場合は、作成者に指示文を分けてもらうようお願いしてください。
ご自身が作った Gem を共有している先生へ
逆の立場の先生もいらっしゃると思います。
- 移行後、ご自身が有効化するまで、共有相手は使えません。 2027年の移行時期が近づいたら、スキル一覧の「下書き」を確認して有効化してください
- 年度末に転勤・退職の予定がある先生は、校内で使われている Gem の指示文を、引き継ぐ先生に渡しておいてください。アカウントが削除されると、誰も有効化できなくなります
6. 情報担当・管理職の先生へ
今回の移行は、学校全体で見ると「放っておいても大丈夫な部分」と「放っておくと困る部分」がはっきり分かれています。
Google が示している「管理者がやること」
Workspace 管理者向けのヘルプには、管理者がやるべきこととして次の5つが挙げられています。
- ユーザーに知らせる:移行があること、学校アカウントの日程(2027年6月1日以降)を周知する
- 早めに試してもらう:スキルが有効になっているか確認し、先生方に試してもらう
- 大事な Gem は、先に手作業でスキル化する:指示文をコピーし、ナレッジファイルを再アップロードする
- Workspace Studio のフローを直す:「Ask a Gem」という手順を含む自動化フローを、別の手順に置き換える(新しいフローには、すでに追加できなくなっています)
- 教育機関向けの移行ガイドを配る:Classroom や LMS 連携で Gem を使っている先生には、Gemini ノートブックとガイド付き学習を案内する
管理コンソールで確認していただきたいこと
- スキルの有効/無効の設定:管理者ヘルプによると、Workspace 側のスキル(Workspace Studio や、Gmail・ドキュメントなどの Gemini)は、管理コンソールの「アプリ > Google Workspace > Workspace Studio > Skills」で設定でき、組織部門・グループ単位で切り替えられます。反映には最大24時間かかります。Gemini アプリのスキルもこの設定の対象になるのか、既定でオンかオフかは、公式ヘルプからは読み取れません。実際の画面でご確認ください
- Gem の共有設定:「生成 AI > Gemini アプリ > Gem sharing」で、Gem の共有を許可するかどうかを設定できます
なお、管理者が自動移行を延期したり、止めたりする方法は、現時点では案内されていません。 自動移行の詳しい手順は、移行開始の30日以上前に管理者へ案内されることになっています。
学校として、今のうちにやっておくと楽になること
第一に、校内の Gem の棚卸しです。 誰が作った Gem を、誰が使っているのか。特に、作成者が年度末に異動する可能性のある Gem を把握しておくと、2027年の移行で止まる Gem を事前に減らせます。2026年度末(2027年3月)の人事異動と、2027年6月の移行は、時期が近い点にご注意ください。
第二に、引き継ぎのルールづくりです。 転出する先生が作った Gem は、指示文をテキストで残して引き継ぐ。このルールがあれば、Gem に限らず、今後ほかのツールが終了したときにも同じように対応できます。
第三に、個人アカウントへの持ち出しを防ぐことです。 前回の記事では、スキルが学校アカウントで使えないために、先生が私物の個人アカウントに校務を持ち出すおそれがあるとお伝えしました。学校アカウントでもスキルが使えるようになることが決まったので、この心配はかなり小さくなりました。「スキルは学校アカウントで使える。個人アカウントで契約する必要はない」と、校内で明確に伝えておくのがよいと思います。
7. これからの使い方 — 選択肢はどう変わったか
前回の記事では、Gem の代わりになる方法として3つの選択肢をご紹介しました。正式発表を受けて、評価が変わった部分があります。
選択肢A:Gemini の「スキル」を使う — 有力な選択肢になりました
前回は「学校アカウントでは使えない」「有料契約が必要」という理由で、多くの先生には使えないとお伝えしました。
正式発表により、この2つの条件はどちらも当てはまらなくなりました。 学校アカウントでも、無料で使えるようになります。Gem から自動で移行されることもあり、多くの先生にとって、最も自然な移行先はスキルになると考えられます。
ただし、次の点にはご注意ください。
- 学校アカウントへの提供は10月13日から順次で、11月中旬に行き渡る予定です
- Canvas や Deep Research などは、現時点ではスキルで使えません
- 学校の管理者の設定によっては、使えない場合があります
選択肢B:ファイルを添付して使う — 引き続き有効です
指示文を .md ファイルにしておき、Gemini のチャットに毎回添付して使う方法です。スキルが使えるようになっても、次の場面ではこちらが便利です。
- Canvas を使いたいとき:通常のチャットなので、Canvas も画像生成もこれまでどおり使えます
- ほかの AI でも使いたいとき:テキストファイルなので、Gemini 以外の AI にもそのまま持っていけます
- 中身を見える形で共有したいとき:受け取った先生が、指示の中身を確認・修正できます
また、前回の記事でもお伝えしたとおり、わくわくサイトで配布している .md ファイルは、スキル形式にも対応できる形で用意しています。
選択肢C:わくわくの Web サービスを使う — 変わりません
「多聞」など、わくわくサイトで提供している Web サービスは、ブラウザで開くだけで使えます。Gem の終了による影響はありません。
比較表(2026年10月時点)
| A:スキル | B:ファイル添付 | C:Webサービス | |
|---|---|---|---|
| 学校アカウント | ○(10月13日から順次) | ○ | ○ |
| 追加の契約 | 不要 | 不要 | 不要 |
| Gem からの移行 | 自動(要有効化) | 手作業 | — |
| Canvas 等の連携 | 現時点では✕ | ○ | — |
| 毎回の手間 | 少ない(「/」で呼び出し) | 添付が必要 | 少ない |
| 中身の確認・書き換え | ○ | ○ | ✕ |
| ほかの AI への持ち出し | △ | ○ | — |
おすすめは、普段使いはスキル、Canvas を使う作業やほかの先生への配布はファイル添付、という使い分けです。
8. 個人アカウント・企業アカウントの方へ
わくわくサイトの読者には、学校以外の立場の方もいらっしゃいますので、簡単にまとめます。
個人の Google アカウント(@gmail.com など)
- 2026年11月17日から、Gem がスキルに自動移行されます。移行されるまでは Gem を使えます
- スキルは、個人アカウントではすでに提供が始まっています(18歳以上。「アクティビティを保存」がオンになっていることが条件)
- スキルは無料で使えます。有料プラン(Google AI Pro/Ultra)が必要なのは、「Gemini Spark」という自動実行の機能です
- 同じ11月に、「Opal」(ミニアプリを作る実験的な機能)と「Gems by Google Labs」も終了します。Gems by Google Labs はスキルに移行されません
Google Workspace(企業・非営利団体)
- Gem の終了は 2027年3月1日以降です
- 11月17日に Gem が「設定」に移動し、それ以降も2027年3月まで作成・編集・利用できます
- Workspace Studio の「Ask a Gem」を使う自動化フローは、2027年3月の移行時に停止します。新しいフローには、すでに追加できません
- 移行後に「無効な下書き」になる点は、学校アカウントと同じです
9. よくある質問
Q. 学校アカウントの Gem は、いつまで使えますか。
少なくとも2027年6月1日までは使えます。公式には「2027年6月1日より早くはならない」とされており、正確な日付は今後案内されます。
Q. 何もしないと、Gem は消えてしまいますか。
消えません。終了時に、自動でスキルに移行されます。ただし、移行後のスキルは「無効な下書き」の状態で、作成者が有効化するまで使えません。
Q. 前回の記事で保存したデータは、もう要りませんか。
残しておいてください。自動移行がうまくいかなかったときの備えになりますし、スキルを手作業で作り直すときにそのまま使えます。中身の点検にも役立ちます。
Q. 「10月13日から Gem を作成・編集できなくなる」という情報を見かけました。
その情報は、9月上旬に海外メディアがアプリのプログラムを解析して報じたものです。9月30日の正式発表では、10月13日は「Gemini アプリでスキルの提供が始まる日」とされており、Gem の作成・編集ができなくなるという記載はありません。学校アカウントでは、2027年6月まで Gem を作成・編集できます。
Q. スキルは有料ですか。
無料です。公式ヘルプに「スキルは Google AI の契約なしで使える」と明記されています。有料プランが必要なのは「Gemini Spark」という別の機能です。
Q. 学校アカウントで、いつからスキルが使えますか。
10月13日から順次提供され、11月中旬にすべてのアカウントに行き渡る予定です。ただし、学校の管理者の設定によっては使えない場合があります。使えない場合は、情報担当の先生にご確認ください。
Q. 同僚から共有してもらった Gem は、どうなりますか。
作成者のスキル一覧に「無効な下書き」として移行されます。作成者が有効化すれば、共有設定も引き継がれて、これまでどおり使えます。作成者が有効化しない場合や、作成者のアカウントが削除されている場合は使えなくなります。大事な Gem は、作成者に指示文を分けてもらい、ご自身でも保存しておいてください。
Q. Canvas を使う Gem は、スキルでも使えますか。
現時点では、スキルは Canvas に対応していません。対応時期も示されていません。Canvas を使う作業は、しばらくは Gem のまま使うか、指示文をファイルにして通常のチャットに添付する方法(選択肢B)をおすすめします。
Q. Google Classroom で児童生徒に割り当てている Gem は、どうなりますか。
2027年6月以降、Classroom から削除されます。Google は、代わりに Gemini ノートブックとガイド付き学習(近日提供)を案内しています。
Q. わくわくサイトの Gem ライブラリは、どうなりますか。
Gem ライブラリに掲載している Gem は、運営側で指示文を保管しています。スキルとして使える形への対応も進めていきます。準備ができ次第、あらためてお知らせします。
Q. 個人アカウントでスキルを契約したほうがよいですか。
その必要はありません。学校アカウントでもスキルは無料で使えるようになります。校務は、学校のアカウントの中で行ってください。
10. 根拠と出典
本記事の内容は、以下の Google 公式情報に基づいています。
Google の公式情報
| 内容 | URL |
|---|---|
| Gem からスキルへの移行について(Gemini ヘルプ) アカウント種別ごとの日程、自動移行、未対応機能 | support.google.com/gemini/answer/18560919 |
| スキルの作成と管理(Gemini ヘルプ) 利用条件、料金 | support.google.com/gemini/answer/17094296 |
| Workspace 管理者向けブログ(2026年9月30日) Workspace の日程、スキルの提供開始日 | workspaceupdates.googleblog.com/2026/09/skills-gemini-app-workspace.html |
| Gem 移行ガイド(Workspace 管理者ヘルプ) 自動移行の仕組み、管理者がやること | knowledge.workspace.google.com/p/gems-migration |
| スキルの有効/無効の設定(Workspace 管理者ヘルプ) | knowledge.workspace.google.com/admin/studio/turn-skills-on-or-off |
| Google 公式ブログ(2026年9月30日) | blog.google/products-and-platforms/products/gemini/automate-tasks-with-skills/ |
公式情報の中での食い違い
正確を期すため、公式情報どうしで記述が一致していない点も挙げておきます。
- スキルの対象年齢:Gemini アプリのスキルについて、Workspace 管理者向けヘルプは「全年齢」、Gemini ヘルプは「18歳以上」、公式ブログは「18歳以上、18歳未満は近日提供」としています。段階的に広げていく途中と考えられます
- 学校アカウントでの提供:Gemini ヘルプには、現時点では「職場・学校のアカウントでは使えない(近く拡大予定)」と書かれています。Workspace 管理者向けの情報では、10月13日から提供開始とされています
- データの取り扱い:スキルに入力した内容の扱い(AI の学習に使われるかどうか等)について、今回の発表には記載がありません。これまでどおり、児童生徒の個人情報は入力しない運用を続けてください
わくわくサイトでは引き続き Google の発表を確認し、動きがあり次第お知らせします。
11. 学校アカウントのスケジュールまとめ
| 時期 | 先生方がすること |
|---|---|
| 今〜11月 | Gem の指示文を保存する(まだの場合)。中身を点検する |
| 今のうちに | 共有してもらった Gem の作成者を確認する |
| 10月13日〜11月中旬 | スキルが使えるようになったら、よく使う Gem をひとつスキルにしてみる |
| 11月17日 | Gem の入り口が「設定」の中に移動(Gem はそのまま使える) |
| 2027年3月(年度末) | 転出する先生は、作成した Gem の指示文を引き継ぐ |
| 2027年6月1日以降 | Gem 終了・自動移行。ご自身が作った Gem は、スキル一覧の「下書き」を確認して有効化する |
12. おわりに
前回の記事では、「確定を待つと間に合わないかもしれない」と考えて、保存を急いでいただくようお願いしました。正式発表の内容は、学校にとっては想定よりずっと穏やかなもので、結果として急かす形になってしまいました。
それでも、今回の発表を読んで、あらためて感じたことがあります。
自動移行があっても、「作った人が有効化しないと使えない」という一点で、共有されていた Gem は止まる可能性があります。便利な道具ほど、作った人の手を離れて広がっていきます。そして、作った人が異動すれば、道具だけが残って中身が分からなくなる。これは Gem に限らない話です。
前回の記事でお伝えした「ノウハウを、特定のサービスの中に預けきってはいけない」という考え方は、今回の発表を経ても変わりません。指示文をテキストで手元に持ち、引き継げる形にしておく。そうしておけば、Gem がスキルになっても、その先で何が変わっても、先生方の実践知は失われません。
移行は2027年6月です。時間は十分にあります。焦らず、できるところから準備していきましょう。
ご不明な点や、移行作業でお困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
前回の記事
Gem 終了の予告が見つかった時点(2026年8月28日)の記事です。Gem の保存方法や、指示文の点検の観点を詳しく紹介しています。
→ 【緊急特集】Gemini の「Gem」が終了します 先生方が今すべきこと、これからの使い方
わくわくサイト|本吉研究室
お問い合わせは、サイト内のフォームよりお願いいたします。
本記事の内容は2026年10月1日時点の情報に基づいています。日程・利用条件は、Google の公式ヘルプおよび公式ブログ(2026年9月30日公開)の記載によります。Google の今後の案内により変更される可能性があります。変更があった場合は、本記事を更新してお知らせします。


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