
就労に向けた力を45項目でふりかえるアセスメント「はたらく準備シート」を、ブラウザだけで実施・印刷できるアプリとして公開しました。
これまでは個人情報保護の観点から、各校・各事業所でそれぞれ管理していただけるようファイル形式で配布していました。しかし、デプロイをはじめとする現場での環境構築に難易度があり、実際に使い始めるまでのハードルが高いという課題がありました。今回はブラウザで開くだけで使えるアプリとして公開しています。インストールもログインも必要ありません。
どんなシートか
「はたらくために必要な力」を45項目に分け、5段階で評価します。項目は4つの面に分かれています。
| 面 | 項目数 | 内容 |
|---|---|---|
| 生活面 | 13項目 | マナー・生活習慣・移動スキル |
| 就労面 | 18項目 | 作業遂行力・作業能力・作業態度・理解力・思考力・判断力・自己統制力・協調性・意欲 |
| コミュニケーション面 | 8項目 | 対人スキル・謝意・報告等・意思表示 |
| 精神面 | 6項目 | 自己理解・特性・情緒・ストレス・プレッシャー |
さらに20の分類に細分化され、分類ごとの平均が4面のレーダーチャートに自動集計されます。
特徴は本人と支援者の2人が同じ項目を評価することです。点数そのものより、2人の見方がどこで一致し、どこでずれているかが支援を考える手がかりになります。見方が2点以上ちがう項目は自動で抽出されるので、面談でそのまま話題にできます。
5段階には、それぞれ具体的な観点文があります
「4か3か迷う」を減らすため、項目ごとに5〜1それぞれの状態を説明する文を用意しています。評価ボックスを押すと選択肢として表示されるので、いまの様子に一番近いものを選ぶだけで評価できます。
たとえば1番の「相手や場に応じたていねいな言葉がつかえる」であれば、次のように表示されます。
- 5 いつもできる — 相手や状況に応じて適切かつていねいな言葉遣いを安定して実践できる。
- 4 だいたいできる — 多くの場面でていねいな言葉遣いができるが、一部修正が必要な場面がある。
- 3 場面による — 一般的な場面では対応できるが、緊張する状況や新しい相手には不十分。
- 2 むずかしいことが多い — ていねいな言葉遣いが難しく、誤解やトラブルが発生することが多い。
- 1 まだこれから — ていねいな言葉遣いがほとんどできず、指導が必要。
太字の見出しはやさしい表現、その下が従来の観点文です。本人が読んでも支援者が読んでも判断できるようにしています。
本人が使えるように
障害のある方ご本人が読んで答えることを前提に、次の配慮をしています。
- ふりがなの表示切り替え — ボタン1つで全体のふりがなをON/OFFできます
- 大きな評価ボタン — プルダウンではなく、押しやすいボタンで選びます
- 分かち書き — 項目文は文節ごとに区切って表示しています
- 評価する人の切り替え — 「本人と支援者」「本人だけ」「支援者だけ」を選べます。本人が一人でふりかえる場面にも使えます
所見は自動で作成されます
「所見を作る」を押すと、入力した点数から文章が自動で組み立てられます。
- 全体の総評と平均点
- 4つの面それぞれのようす(安定している分類/これから取り組む分類)
- 今できていること(強み)
- これから取り組むことと、項目ごとの具体的な支援のヒント
- 本人と支援者の見方のちがい
この所見は外部のAIサービスには一切接続していません。入力された点数からアプリの中だけで文章を組み立てています。そのため通信は発生せず、内容が外部に送られることもありません。作成された文章はそのまま編集できるので、支援者の言葉に直してから印刷してください。
個人情報の取り扱い
このアプリは、入力された内容をどこにも保存しません。
- サーバーに送信しません
- パソコンやスマートフォンにも保存しません(Cookie・ブラウザ保存領域とも未使用)
- ページを閉じると、入力した内容はすべて消えます
記録として残すには、必ず印刷またはPDF保存をしてください。印刷前にページを閉じると復元できません。
印刷はA4一枚
印刷ボタンを押すと、次の内容がA4縦1枚に収まります。
- 45項目すべての評価点と、分類ごとの平均
- 4つの面のレーダーチャート(本人=実線/支援者=破線)
- 所見と、支援者の所見
そのままファイルに綴じられる帳票形式です。ブラウザの印刷画面で「PDFとして保存」を選べばPDFでも保管できます。
「職業準備性ピラミッド」との使い分け
同じライブラリにある「職業準備性ピラミッド チェックシート」は、5つの段でおおまかに全体像をつかむためのものです。まずピラミッドで方向性を確認し、より詳しく見ていく段階でこの「はたらく準備シート」を使う、という流れをおすすめします。
データ管理をご希望の場合
このアプリは個人情報を残さない設計のため、経時的な変化の記録や、複数の利用者をまとめた集計はできません。印刷・PDFでの各校保管を前提としています。
スプレッドシートでのデータ管理やデータベース付きアプリをご希望の場合は、個別にお問い合わせいただければと思います。評価データの蓄積、前回との比較、事業所全体での集計など、運用に合わせた形をご相談させていただきます。
アプリライブラリはここ!
はたらく準備シートアプリ





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