【検証】個人対応の自立活動指導案AI「あきまるくん」をアップデート!生成される指導案の質はどう変わったのか?
以前ご紹介した、特別支援学校の自立活動指導案を作成するAI「あきまるくん」。
今回、現場の先生方からの「新しい指導案様式に対応してほしい」「もっと根拠を示してほしい」という声に応えて、プロンプトを大幅に改良しました。
今回は、プロンプトの修正によって**「AIが生成する中身」**が具体的にどう変わったのか、ビフォー・アフター形式で詳しく解説します。
過去記事
1. 実態把握:ただの箇条書きから「根拠のある分析」へ
一番大きな変化は「児童の実態」の出力形式です。
【Before:これまでの出力】
これまでは、生徒の様子をテキストで羅列するだけでした。
・情緒が不安定になると泣いてしまうことがあります。・手先が器用で、細かい作業が得意です。・大きな音が苦手です。
これだと、「で、それは自立活動のどの区分なの?」と教師が改めて分類し直す必要がありました。
【After:新しい出力】
新しいあきまるくんは、**「区分」・「実態(根拠)」・「27項目」**を紐づけた表形式で出力します。
| 区分 | 実態(根拠となる生徒の様子) | 関連する27項目 |
| 心理的な安定 | 予定変更があるとパニックになり泣いてしまう | 【心-(2)】状況の理解と変化への対応に関すること |
| 身体の動き | 手先が器用で、ビーズ通しなどが得意 | 【身-(5)】作業に必要な動作と円滑な遂行に関すること |
ここがスゴイ!
- 「なぜその区分なのか」が一目瞭然:AIが勝手に分類するのではなく、「この行動があるから、この区分」という根拠が見えるようになりました。
- そのまま転記OK:新しい指導案様式の表に、そのままコピペできる構成になっています。
2. 専門用語:略称から「正式名称」へ
自立活動の指導案では、「区分」と「27項目の名称」を正確に書くことが求められます。
【Before:これまでの出力】
目標:気持ちを落ち着ける(心理的な安定)
これでは、公的な文書としては不十分で、先生が手引きを見て正式名称を書き足す必要がありました。
【After:新しい出力】
目標:【心-(1)】情緒の安定に関すること
AIが「自立活動の6区分27項目」リストを完全に参照するようにしたため、番号と正確な項目名をセットで出力してくれるようになりました。手引きを引く時間がゼロになります。
3. プロセス:「質問攻め」から「提案型」へ
使い心地(UX)も大きく変わりました。
【Before:これまでの対話】
AI:「生徒の実態を教えてください」(入力)AI:「ありがとうございます。では、目標はどうしますか?」(入力)AI:「手立てはどうしますか?」(入力)
これまでは、AIからの質問に一つひとつ答える必要があり、「それを考えるのが大変なんだよ…」と疲れてしまうこともありました。
【After:新しい対話】
ユーザー:「生徒の情報」と「題材」を入力↓AI:「いただいた情報を元に、実態の分類表と、目標・手立ての案(ドラフト)を作成しました。修正点はありますか?」
このように、AIが先に「たたき台」を作って提案してくれます。
教師は「0から1を作る」のではなく、「AIが作った案を修正する(1を10にする)」作業に集中できるため、作成スピードが格段に上がりました。
4. 本時の展開:指導案の枠に合わせた表形式へ
授業の具体的な流れ(本時の展開)の出力も見やすくなりました。
【Before:これまでの出力】
テキストでダラダラと書かれたり、HTMLタグが混ざって崩れたりして、Wordへの貼り付けに苦労していました。
【After:新しい出力】
指導案の項目(時間、活動、支援、評価)に合わせた、きれいな表形式で出力されます。
| 時間 | 学習活動 | 教師の支援 | 評価 |
| 5分 | 導入 ・挨拶 ・前回の振り返り | ・注目しやすいようにカードを提示す ・静かな環境を整える | ・自分から挨拶ができたか |
また、Wordなどに貼り付けた際に表が崩れにくい「Markdown形式」を採用したことで、ドキュメント作成のストレスが減りました。
まとめ:教師の「判断」を支えるツールへ
今回のアップデートで、あきまるくんは単なる「文章作成機」から、**「教育的な根拠に基づいたパートナー」**へと進化しました。
特に**「実態(根拠)」と「区分」の紐づけが可視化されたこと**は、若手の先生が自立活動の視点を学ぶ上でも非常に役立つはずです。
ぜひ、新しくなったあきまるくんを使って、指導案作成の効率化と質の向上を体感してみてください!



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